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愛知県名古屋市藤が丘の桜並木は、昭和43年頃に地元の人々の手で1本ずつ丁寧に植えられました。今では桜並木のある街として、毎年4月に藤が丘駅前で開催される藤が丘さくらまつりで訪れる人々を楽しませています。街の人々にとっても当たり前の風景となり親しまれる桜の木ですが、近年では道路保全、老木化による倒木を防ぐなどの理由により剪定が行われています。藤が丘中央商店街では、剪定された桜の木をただ捨ててしまうのではなく、再利用したいと考えました。そうした街の人々の想いを受けて、さくらまつりでの飲食店出店に向け、実際に剪定された木の幹を使用したカウンターをデザインしました。美しい桜の花を陰ながら支えてきた木の幹。ゴツゴツとした木肌とうねった太い幹は力強さを感じさせます。また天板の一部となった断面は積み重ねた年輪が見た目にも美しく、力強い樹皮に対し心地よい手触りが味わえます。花を咲かせる役目は終えましたが、さくらまつりのカウンターとして美味しい笑顔を咲かせます。

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